2020年上半期楽曲10選~後編~
インターネットオタクミュージックのオタクです。
あまり関係ないですが学校の課題は提出期限が迫らないと始めない人間でしたが、それ以外の期限が設定されている物事は割と早めにこなす人間です。
というわけでやっていきましょう。
2020年上半期楽曲10選~後編~です。
6.THE BINARY「花に雨を、君に歌を」
作詞作編曲:ユリイ・カノン
収録『Jiu』
midoさんとあかまるさんの二人組ボーカル音楽ユニットTHE BINARYの"初"のツインボーカル曲。
midoさんとあかまるさんどちらもボーカルなのですが、二人で曲を歌唱するのはこの曲が初なんです。
存在を初めて知ったときには二人組ボーカル音楽ユニットなら二人で曲を歌っているんだろうなぁと思って曲を聴きにいったら全然そんなことはなくて宇宙猫の表情になりました。
楽曲の制作、提供はこれまでボカロPの方々が担当されています。
ピアノのイントロから始まる曲にmidoさんとあかまるさんの歌声がしっとりと入ってきてサビ手前から重なっていきます。
重なったボーカルを聴いた瞬間やっとTHE BINARYに出会えたというか知ったような気持ちになりました。
メロディはやっぱりギターとピアノの奏でる音がとてもいい。ストレートになっている音が二人のボーカルを引き立てていると感じます。
余談ですがこのMV、DECO*27さんやNeruさんのとある楽曲のMVたちから影響を受けているような表現が最後の方に多々出てくるように見えますね。
7.ツミキ「アングレイデイズ」
作詞作編曲:ツミキ
wowakaさんを源流とする高速高音のボカロック。
ツミキさんも多大な影響を受けています。
wowakaさんの歌詞の世界観も難しいのですが、ツミキさんの歌詞の世界観はさらに難解に感じます。
難解かつ綺麗な歌詞が高速で叩きつけられる感覚がとても中毒性が高くて何回でも聴けますね。
1番サビからさらに加速してそのまま2番に雪崩込んでいくところがとても好き。
そのままの勢いを保って最後まで突っ走って行くところがさらにとてつもなくたまらない。
ツミキさんのフォロワーが現段階で3.4万人しかいないのは何かのバグでは???
といえる程に速くてカッコいい曲を作っているので他の曲も是非聴いてみてください。
個人的に1番好きな曲は、リコレクションエンドロウルです。
THE BINARYと前編で紹介したナナヲアカリさん、どちらもボカロPから楽曲を提供されていますが、将来的にツミキさんからもこの2アーティストに楽曲を提供してほしいと心底思っています。ツミキさんの女性ボーカル曲を聴いてみたい。聴きたい。
ナナヲアカリ×ツミキ
THE BINARY×ツミキ
この字面が見たすぎる。
8.花譜「私論理」
作詞作曲:カンザキイオリ
編曲:安宅秀紀
Vsinger花譜のオリジナル楽曲。
セリフのような歌い方があったり花譜が新しい歌唱表現を見せた曲。
1stフルアルバム「観測」に入っている楽曲たちとは表現が進化していて非常に新鮮さを受けました。
動き出したくなるようなメロディにMVの各所で花譜が見せる表情にとても楽しくなります。
とにかく聴いてて楽しくなるような音が常に鳴っています。
そこに儚げなのに力強いという矛盾を抱えた上でそれを成立させている花譜の声が重なることで楽曲としてのクオリティがとんでもない。
16歳の現役高校生とは良い意味で思えない歌唱表現力だ…。
9.三月のパンタシア「逆さまのLady」
作詞:yuiko
作編曲:堀江晶太
逆さま合図は見ないふり。想像して妄想してゆめをみて。目覚めたあとも止まれない、少女の物語。
この神は???
作詞作編曲陣がインターネット過ぎるだろ…。(分かる人に伝わればいい)
イントロからキラキラした音で始まりそのままピアノの音が弾むように繋がっていく本当に良い曲。
2019年の終わり頃にタイアップで1番のみ公開されてフル公開をずっと待っていました。
1月のライブでフルが披露され1人で大(おお)感情になっていました。
この楽曲で最高に好きなところは3:04からの本質トゥルエン転調です。
これ以上トゥルエンに向かう本質な転調はない、そう断言できる。
歌詞の面では1番最後で「わがままな少女でもいい」ことを肯定された少女が最後、「わがままな少女は笑う」となるところが少女の変化を感じ取れて好き。
10.PENGUIN RESEARCH「HATENA」
作詞作編曲:堀江晶太
はてなブログだからHATENA。
大(おお)滑り(言いたかっただけ)。
しょうもなさすぎるギャグは置いておいて、この楽曲は本当に、本当に素晴らしい曲です。
HATENA、完全神曲。
初聴きから刺さる曲ってあんまりないんですけど、この曲は最初からぶっ刺さってリリースされてからしばらくずっとこの曲だけリピートしていました。
ボーカルの生田鷹司さんの主人公ボーカルが遺憾なく発揮されていて、自分について、生きることについて疑うことを強く問いかけてきます。
ボーカルに楽器隊のすべての音が揃ったときの音圧と破壊力、それが全てにおいて最高で歌詞も曲も次元が違います。この曲を聴きながらライブでひたすらに身体を動かし続けたい。
曲の途中に過去の楽曲が複数盛り込まれているところがありますが、個人的にラスサビ前の「それでも」のところの近日公開第二章が重なっているところが良すぎて泣いちゃった。それでも闘う者達へと近日公開第二章を重ねるところ、どう考えても天才ですよ。
戦え 僕を辞めないように
いつか 僕を愛せるように
生きることってそういうことですよね。
ということで前後編にかけて書いてきた2020年上半期楽曲10選でした。